トゥーンシェーディング画像の形状反射推定

写真画像においてはリライティングを目的として，多くの形状反射推定手法が提案されている． しかし，イラスト画像の陰影は物理的な反射特性から外れているため，これらの手法を直接適用するのが難しい． イラスト画像の陰影は3～4色の減色された代表色で表現されており， 明暗の変化に伴って陰影色が変化するのも特徴的である． 3DCGではこのようなイラスト画像特有の陰影を表現するため， カラーマップによるトゥーンシェーディング[Lake et al. 2000]が広く利用されている． そこで，本研究では，イラスト画像の減色された陰影から形状反射推定を行う最初のステップとして， 3D形状をトゥーンシェーディングした画像の逆推定を試みる． また，正解3D形状，カラーマップのデータセットを用いて簡単な評価実験を行った．